第2章 天使、新撰組に

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その頃、陽月が追っている男達は、周りの目を気にすることなく見廻りをしていた。 隊の筆頭を歩いている男は顔が整っているせいか、悪口を言う町人もいるなか、顔を赤くして、キャーキャー言っている女達もいる。 ?「暇ですねー。一くん。」 そう男が同じく筆頭を歩き自分の隣を歩いている、これまた美形な男に話しかける。 一と呼ばれたこの男は斎藤 一と言い、新撰組三番隊隊長だ。 ちなみに、最初に斎藤に話しかけた男は沖田総司。 新撰組一番隊隊長である。 斎藤は無表情で口を開く。 斎「…そうだな。総司、前をよく見ろ。こけるぞ。」 沖「嫌だな、一くん。僕はそんなに簡単にこけませ…わっ!」 案の定、石につまづいてこけた。 斎「…言っただろう。」 沖「そ、そうですね。今度から気をつけます。」 2人がいつのまにか隊から外れ、裏道を通っていた時だったため、沖田がこけたのは斎藤以外見ていなかった…はずだった。 ?「お兄さん、大丈夫?」 沖斎「っ!?」 2人が見ると、5歳ほどの女の子がそこに立っていた。 陽月が面白そうな2人だと思い、話しかけたのだった。 陽「お兄さん、大丈夫?」 沖「あ、あぁ。大丈夫ですよ。ありがとうございます。」 斎「…。」 2人は陽月の気配を感じなかったため、驚いていた。
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