2人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺、アホだな」
今度は颯太が口を開いた。
「なんで?」
「ふたりのことに一番ジタバタしてんの、俺な気がする」
「......」
「くっついちまえばいいのにって。そしたら俺もスッキリすんのにって」
「そっか。そうか」
そう言いながら、秋は颯太を羽交い締めした。
「やめ、やめろって」
「ありがとよ」
一瞬力をいれてから、秋は颯太を解放した。
「じゃな。また明日」
「おう」
颯太は祥子の待つ教室へ向かった。
秋はハルの待つ校庭へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!