14 すれ違う気持ち

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「俺、アホだな」 今度は颯太が口を開いた。 「なんで?」 「ふたりのことに一番ジタバタしてんの、俺な気がする」 「......」 「くっついちまえばいいのにって。そしたら俺もスッキリすんのにって」 「そっか。そうか」 そう言いながら、秋は颯太を羽交い締めした。 「やめ、やめろって」 「ありがとよ」 一瞬力をいれてから、秋は颯太を解放した。 「じゃな。また明日」 「おう」 颯太は祥子の待つ教室へ向かった。 秋はハルの待つ校庭へ向かった。
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