2 秋

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「秋、お帰り」 ドアを開けると同時に、ユメの笑顔が俺の目に飛び込んできた。 まさかユメがいると思わなかったので、一瞬固まってしまった。 「お、おう」 「......どうしたの?なんかあった?」 「いや、なんも」 ユメの笑顔にうろたえながらも平静を装い、後ろ手にドアを閉めた。 「今日は仕事が早く終わったから、秋の好きなシチューにしたの」 「そっか」 自室に入り、鞄を置いた。 いつも通り制服を脱いで、部屋着を着た。 落ち着くはずの家だけど、どこかそわそわする。 この現状がハルに知れてしまったことで、余計にユメを意識してしまう。
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