2 秋

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「......」 食事中も俺はユメの話に短く返事をするだけだったけれど、いつもこんな感じだから何もきかれなかった。 「秋」 「ん?」 「何かあった?」 「いや、別に」 「あんた、何かあった時はいつもそうするんだよね」 「え?」 「猫背になる」 「!」 自分の顔が熱くなるのを感じた。 「あんたも高校生だし、あんまりうるさく言いたくないんだけど。私も案外頼りになるからね」 「......知ってる」
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