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秋も真剣な表情でこたえた。
「何で」
「俺、あいつにユメのことバレたんだ。その時色々話しきいてくれてさ」
秋はふと窓の外を見た。
「いつからそうなのかは知らないけど、ハルに言われるまで全く気付かなかった。ハルのこと大事に思ってたのにな。そんなハルに相談にのってもらってたんだ」
「......」
颯太は黙ってきいていた。
「そんな無神経な奴がハルと付き合うって......勝手すぎるだろ。ハルはいい奴だし俺には勿体ないよ」
「そうか」
「ああ」
「バカな奴」
「おう。ハルにも言われた」
秋はなんとも言えない表情をしている。
颯太は、秋の返事がハルのことを考えてのことだったと思えた。
そうなるともう颯太の出る幕はない。
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