14 すれ違う気持ち

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秋も真剣な表情でこたえた。 「何で」 「俺、あいつにユメのことバレたんだ。その時色々話しきいてくれてさ」 秋はふと窓の外を見た。 「いつからそうなのかは知らないけど、ハルに言われるまで全く気付かなかった。ハルのこと大事に思ってたのにな。そんなハルに相談にのってもらってたんだ」 「......」 颯太は黙ってきいていた。 「そんな無神経な奴がハルと付き合うって......勝手すぎるだろ。ハルはいい奴だし俺には勿体ないよ」 「そうか」 「ああ」 「バカな奴」 「おう。ハルにも言われた」 秋はなんとも言えない表情をしている。 颯太は、秋の返事がハルのことを考えてのことだったと思えた。 そうなるともう颯太の出る幕はない。
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