1 告白未遂

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「俺、もういいかな。ハル」 秋が立ち上がった。 「あ、秋」 「じゃ、また明日な」 私の声にもこたえずに、颯ちゃんと私を置いて秋は駅に向かって歩いて行ってしまった。 「......」 気持ちのやり場を失い、頭の中は真っ白だった。 「ハル、告白したわけ?」 「......未遂」 「は?」 「未遂だよ!」
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