頼れる友人

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宮前さんは今日から、毎日来てくれるらしい。 元々蓮池家に仕える家政婦で、私が大学から帰るまでいるようだった。 「あの、蓮池さんは……?」 今朝はもう出掛けたのだろうか。 気配を感じないことにほっとするするような、そうでないような、よくわからない気分だ。 「共哉坊ちゃんならもうお出かけになられましたよ。坊っちゃんはいつも早いですから」 「そうですか……」 同居生活が始まる朝だというのに、彼にとって、私の存在はどうでもいいのだろう。 「お忙しい方ですから」 なんとなく、気を遣われている気がする。 しかし、彼が何をしているのか私は知らない。 ただわかっているのは、とてもお金持があり、年が私より八つ上だということだ。 八つ上の彼からしたら私なんて子供だろう。 彼が私を引き受けたのか、理解に苦しむところだが、はじめて会ったときに、都合のいい相手だと言われた。 大学が始まる日だというのに、とても憂鬱な気持ちだった。
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