第1章

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・店 若者の間で噂になっている都市伝説のような本屋。 一見小さな本屋だが、そこで売られている本は少々変わっている。 中身は大まかなあらすじと登場人物のみ。 あとは真っ白。 ここの本は、読み手が本に入り込み、行動、選択次第でハッピーエンドにもバッドエンドにも、はたまた脇役として終わる可能性もある不思議な本。 読み終えると、白紙に読み手が辿った軌跡が物語として浮き出てくる。 若者たちはゲーム感覚でその本を求めにやって来る。 ・店主 長身痩躯の男、32歳。 言葉巧みに客を騙し、売れ残りのクセのある本や、客の苦手そうなジャンルの本を買わせるドS。 「日常では味わえないスリル。 倒し甲斐のある悪党。 悪の手から救い出した少女はきっと貴方を好きになるでしょう!」 (訳: すぐにバッドエンドになる可能性が高い。 チートを使わなきゃやってられないような敵。 救い出した子は「美」少女とは言ってない) ・店員 爽やか系の男、28歳。 人当たりが良く、面倒見がいい。 店主を止めることの出来る唯一の人。 ドSを止められるこの人が実は一番の腹黒かもしれない。 「いい加減にしないとシメますよ?」 ・アルバイト 童顔の男、19歳。 元は客で、店主に騙されホラーを買ってしまい、苦情と返品に来たはずが何故かアルバイトとして働かされる羽目に。 見た目も中身も中学生レベル。 騙されやすいおバカ。 「バカって言うなー!!」
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