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「今回のイベントで大分仲良くなったかな?」
愁獅子は阪本君と宮内君との話の後、カメラで再び様子を見る。
「私が見る限り、精一杯考えて楽しませるようにやっておりました」
須賀田柑太は紙をペラペラと見ながら、話す。
「サキさんの隠れながらの調査は助かる」
柑太はサキの方を見るが、サキは不機嫌な顔をして無視をする。
「サキさんにカメラを仕込ませて置いたから、近くでよく表情も見えるから改善策がよくわかるし、誰が辞めそうか予想もつける」
柑太はコーヒーを飲んだ。
「今のところは退去する人以外は平和でいられているかい」
愁獅子は安心しきている様子であると柑太は読み取った。
返事は少し笑う。
「それはないなぁ」
呟きながら、手に持っていた紙を愁獅子に渡した。
「これは何かな?」
「早く手を打たないといけない件」
柑太は愁獅子から背く。
「確かに彼女は努力家ではあります。ただ、その努力が必要ないことに使われていて、私には迷惑に感じております。ルール違反ですし」
生活するためにはどこもかしこもルールがある。
めちゃくちゃな世界にしないために整わせているためのルール。
どのようなことになるのか。
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