プロローグ

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愁 獅子(うれいしし) 彼は50のおっさん。 家族を持ちながらも、自営業として働く、どこにでもいるこの世の中を生き延びるために頑張る人だ。 だが、彼はどんな仕事をしているかなんて、誰一人わからない。 関東中心に訳も分からないまま足掻き生きていく若者を集め、よく集会を開いていた。 愁獅子がスカウトし、あるいは仲間が仲間を呼び、愁獅子の行う集会のメンバー、63人。 そして、最近。 異世界空間へ行くゲートができ、異世界空間に住むようになった。 住むだけでなく、ビジネスを始まる。 愁獅子もその一人。 愁獅子は実業家の谷目(たにめ)と言うおっさんと手を組み、異世界空間のシェアハウスを作る。 集めたメンバーを一緒に暮らさせる為のシェアハウスだ。 63人、ほぼ全員が同意し、新しいメンバーも加わり、70人のシェアハウス暮らしが始まる。 シェアハウスの規則。 異世界空間のシェアハウスには時に仕事をもらえ、収入が得られる。 職場がある人はシェアハウスの仕事をしながら、働くことができる。 どんな理由があろうとも仕事をきちっとやる。 恋人は作っても良いが、婚約になるとシェアハウスには住めなくなる。 犯罪行為はしない。 宗教などの勧誘御断り。 チームごとに分かれ、リーダー指示により、動いてもらう。 チームのリーダーは愁獅子が決めることになっていた。 それが今日、発表される日だ。
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