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「楠田さん、お茶しない?」 と今日もめげずに私に声をかけてくる。 「ああ、うん」 と私は答えながらも、その場からさっさかいなくなる。 逃げてきたけれど、逃げ道が欲しい。 こう言う時に柑太さんが助けてくれたらなぁと思いながら。 誰か、あんな鬱陶しい奴をいじめて追い出して欲しいとも思う。 あいつがいなければ、平和同然。 いつも、空気を読まないで乱すあいつはいらない。 欲しいのはしっかりとしている柑太さんや日茂さん頼れる。 日茂さんは私より1つ年下の男の人。 一回も会ったことはないけれど、偶然にも家も近く。 イベントとかがあった場合、お互いに参加していたら、一緒に帰ったりする。 誰かがやらないとき、いつも自分から進んでやる人だ。 だから、頼りになる人だと私は思う。 後、愛想が良い。 頼りになる人は好きだ。 私は日茂さんのことが好き。 誰にも渡したくない。 日茂さんは私のものになって欲しい。
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