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希は、ゴクリとつばを飲み込むと猪田さんに聞いてみた。
「猪田さん。さっきの地震まさか、猪田さんがやったの。」と聞いてみる。
猪田さんはニヤリと笑いながら、「はい私がやりました。」と答える。
その顔は何時にもまして青白く、この世のものではない顔をしている。
希は青い顔をしながら聞く。
「猪田さん。生きているの。」
「いいえ僕の命はあの世にあります。私は、あなたが気に入ったのであなたの傍でずっと暮らしていきます。そうだ、明日からはこちらに引っ越しして来ます。一緒に住みましょう。私が、家事を一切しますから、希さんは私の作るご飯を食べて、大学に行って、帰ってからまた私の作る御飯を食べて私の傍に居るのです。永遠にね。
これからもずーと私と一緒にいるんですよ。いいですか。誰かほかの人を愛しちゃいけませんよ。あなたは私だけを愛さなくてはいけません。そうしないと私はほかの人を殺さなくちゃいけなくなりますからね。」と言うと。初めて満面の笑みを希に見せていた。
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