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希は、「はい、今あけます。」と言うと、ドアを開けた。
そこに立っていたのは透き通るような白い肌の色をした青年だった。
希は、少しぞくっと身震いした。
目の前の青年は、端正な顔をして微笑んでいる。
その微笑みを見て、希はドキッとなった。
しかし、そのドキッはオカルト映画を見た時のようなドッキリ感なのだが
どうしてこの青年からそのような感じを受けるのか分からない。
目の前の青年は、「これをどうぞ、隣に引っ越してきた猪田春樹と言います。」と言うと、引越しの引き出物タオルを差し出していた。
希はぞれを受け取ると、「ありがとうございます。持田希です。お隣何でよろしくお願いしますね。」と笑顔で言う。
猪田さんは「はい喜んで、こちらもお願いしますね。あなたのような方の傍に居られて嬉しいです。」と言う。
希は、一瞬えっと思った。何であなたの傍なんだろう。
隣っていう意味かなと思った。
猪田さんはその後部屋に帰っていく。
希は部屋に帰ると、今手渡された、タオルを見た。
向日葵の絵柄のタオルだった。
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