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岡本先輩は、顔から、冷汗を出しながら、固まった表情をして
「希ちゃん、ここの部屋なんかいるんじゃないかな。」と言う。
希は「先輩ここに住んでいてこんなの初めてですよ。」と不思議でたまらなかった。
なぜこのようなことが起きるのか。
希は時計を見た。
夕方の5時だった。その時ドアのチャイムが鳴った。
二人ともドキッと心臓の音が跳ね上がった。
希はドキドキしながらドアを開けた。
目の前には怖い顔をした。猪田さん立っていた。
希はいつもと違う猪田さんに驚きながら怖さを感じていた。
「希ちゃん、だめだよ。変な虫を連れてきちゃね。」と言うと希の言葉を聞かずに部屋に上がると、岡本先輩を睨んでいる。
猪田さんに睨まれた岡本先輩はビビってしまい、恐怖に顔が引きつっていた。
そして、やっと絞り出した声で「す、すいません。手は出しません。ごめんなさい」と言うと、急いで上着を取ると足をもつれさせながら部屋を出ていく。
希は岡本先輩を見る猪田さんの顔は、まるでこの世の者じゃない顔をしていると思った。
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