気付かないメッセージ

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「この芸人久しぶりに見たなぁ」 TVの向こう側で 1発屋と言われ続けた芸人が MCに肩を抱かれながら笑っていた ビール片手に 仕事の疲れを癒すのが日課となっていた私 たいして興味もないお笑い番組を見ながら 2本目の缶ビールの蓋を開けた あれから何度目の夏がやってきたのだろう… 相変わらずケーキを売る毎日に 帰宅してはアルコールを身体に流し込む 何も変わらない毎日 あの頃の私は 頭の片隅にある疑問を 無理に押し込めながら生きていた 見ない振り… 考えない振りを続けながら…
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