はじめての撮影

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クレイジー「ま…マスタァァァァァ!!」 マスターに駆け寄り名を叫ぶクレイジー。 クレイジーが駆け寄るが、返事はなく、微動だにせずただ倒れていた。…鼻血を垂らしながら。 クレイジー「マスタァァァァ!!しっかりしろ、マスタァァァァァ!!」 ユキト「マスターさん!!マスターさぁぁぁん!!」 クレイジー「…よし。とりあえず退けよう」 ユキト「あ、あの瓦礫の上ならええんとちゃいます?」 さすがの切り替えの早さ。カメラを回すルーウェインが少し呆れたように見ている中、二人はマスターを瓦礫の山にすて…避難させに行った。 三人を放置し、撮影を続けているルーウェイン。 戦闘を始める主要メンバー達。今のところはなんとか優勢だった。が、 ルー「…む」 今主要メンバー達が戦っている"クロ"…シャドゥゴーレムが片足を大きく振り上げた。 これはまずいか、と思い退避するルーウェイン。彼は大丈夫そうだが、問題は… ユキト「なんかあかん気がする!」 クレイジー「はぁ?」 瓦礫の山にマスターを置きに行ったユキトとクレイジーだった。 ユキトが野生の勘?により危険を察知。その言葉を聞き、訝しみながらも辺りの気配を探るクレイジー。 クレイジー「…あ、これヤバイやつだ」 感じる魔力の大きさに小さく呟き、形振り構っている暇はないとユキトを抱き寄せ地面を踏み鳴らす。すると周囲に透明な結界が現れた。触れたものを消失、または軽減させる性質を持った結界が。 破壊の魔法を得意とする彼にとって、人を包み込む程度の結界を生み出すことは雑作もなかった。 結界を張り終えた瞬間、凄まじい衝撃波が襲いかかる。 結界を通しても軽減しきれない、大きすぎるといえる衝撃波に歯を食い縛る。
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