5人が本棚に入れています
本棚に追加
「で、今からまず役割を分担する。…マスター」
「はい」
クレイジーとよく似た顔立ちだが、髪が長く、白いマントを身に付けた中性的な雰囲気の青年が頷く。
「お前小道具作ってくれ。無尽蔵に」
「む、無尽蔵に?」
「がんばれ」
「が、頑張ります…?」
わけのわからないクレイジーの発言に困惑しつつも頷くマスター。
「ユキト…だったな?。お前は何かあったときの戦闘要員」
「え゙。…まぁ、座学よりは戦う方がええけど…」
ユキトと言われた、頭にうさみみ、頬にダイヤが二つ連なったような形のシールを着け、学園の制服を着た少年がこれまた困惑した顔で答える。
「んでカース、ワディルス。お前らは、撮影場所の探索とか、クロの調査とかで飛び回ってほしい」
「わかった」
「了解ッス!」
顔立ちは全く同じ、髪の色と瞳の色が違う瓜二つな少年二人が頷いた。
「ルーウェイン。お前カメラ係な」
「かめ…?」
首をかしげる、仮面を着けた青年。それをみてクレイジーは、
「………よし次」
「あ、スルーしはりましたね」
「えー、補助要員として、まお…アビスが、クロの誘導を行ってくれる。といっても、戦うとき撮影しやすい場所に最小限の攻撃で追い込んでもらうだけだが」
「それ、一番危ないんとちゃいます?」
「気にすんな、どうせ死なない。あと、アビスが本業の方で来れないときはお前がやるから」
「え゙ぇ!?」
すっとんきょうな声をあげるユキト。に、構わず話を続けるクレイジー。
最初のコメントを投稿しよう!