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「さて、ここからは注意事項だ。
まず、出演者の動向に注意を払うこと。あいつら若干おかしいからな。教室の天井改造するわ可愛いからって理由でアーイ飼おうとするわ戦闘狂だわ以下略、とにかくごく普通の一般人と同じように考えたら怪我するぞ」
「まぁ…そうなんやろうな」
「危ないですね」
「一番の敵だな」
うんうんと頷く一同。
「何かあったときはユキトを呼べ。癒し系ってことで」
「そうですね」
「癒されるッス!」
「それが一番だな」
「えぇ!?」
驚愕の表情で振り返るユキト。スキル:癒し効果がきっと役に立つだろう←
「次…当たり前のことだが、クロは俺らも狙ってくる。襲われたときはきってくれていいぞ」
「はい先生!」
「なんだ、ユキト君」
「討伐数に応じて報酬追加とかありまs「ない」…おぉう」
がっくり肩を落とすユキト。
「えー、あとはー…っと、まぁこんなもんか。
いいかぁ?俺らは自分の身を自分の手で守らなきゃいけないんだ。普段最前線には出ないとしても、場合によっては出演者達の警護や救助、避難の誘導その他諸々、戦闘に駆り出されることもある。が、死なないように!わかったか?」
念を押すクレイジーの言葉に、一同は大きく頷き、
『──了解!!』
こうして、過酷な撮影は始まったのである。
「…貴方が死なないように、なんて言うとは…案外優しいところあるんですね」
「俺の半分は優しさでできてる。それに…」
「それに?」
「…こいつら死んだら、俺が責任とらなきゃいけないじゃん」
「やっぱり自分のためですか!?」
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