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撮影班は今中庭でカメラを回している。
二人の少年の会話…というか、天の声を聞いて、欠伸をする班長ことクレイジー。
クレイジー「…俺、この辺の設定しってんだよね」
ユキト「それ言うたら、俺も知ってますよ。生徒やし」
クレイジー「そういやお前生徒か…ランクとかあんの?」
ユキト「正直言うてな、まだ入学したてのランクDなんよ。せやから、ここで戦うたことないんです」
クレイジー「ここでないなら他ではあんのか?」
ユキト「ありますよー、ここに来るまで何度か。実家ここから遠かったんよー」
クレイジー「…その辺の申告は?」
ユキト「しとりませんよー。ようようついたのに早速また働かされるいうの嫌やったし」
クレイジー「…お前な」
撮影そっちのけで会話している二人…そっちのけとはいっても一応カメラは回しているので大丈夫←
ルー「…む」
マスター「あー…」
撮影に専念していた二人がなんとも言えない声を出し、耳を塞ぐ。と同時に、
「そうだよな…じゃあ!!その"クロ"が強く
なるなら俺たちも強くなればいいんだよ!!!!!」
熱い叫びが聞こえた。なんや!?とユキトが振り返れば、そこには舞踏会に使いそうな仮面をつけた男…この学園の校長が立っていた。
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