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「諦めるなよ!!!!!!!!もっとがんばれよ!!!!!!!!
なんならこの俺が強くしてやる!!!!!」
ランクCの生徒らしき人物に向けて叫ぶ名誉校長。
ユキト「あーあー…なんや、急に暑うなりましたな」
クレイジー「と言うか、暑苦しいレベルだな」
二人が話していると、呼び出しの声がかかった。今撮るべき二人の名前が耳に入る。
移動だな、と撮影班が移動を開始する。マスターも共に移動しようとしたとき、視線を感じた。
振り返れば、名誉校長に捕まっているランクCの生徒が助けを求めるような目で自分をみている。
曲者揃いの学園で、(おかしいところがあるのは確かだが)比較的常識があって、比較的優しいマスターに救いを求めようとするのは自然の流れだろう。
マスター「………」
生徒「………」
しばらく見つめ合う二人。
先に口を開いたのは
マスター「…ごめんなさい!今の私には大事な使命があるんです…!」
叫び、生徒に背を向けて駆け出すマスター。振り返ることは、出来なかった。
ちなみに、心のどこかで気にしていたマスターが後に本人に聞きに行った話には、本当にランクBに上がったくらいには効果があったらしい。
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