2人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
「…レイ、いるか?」
「…ん…。」
朝、少し寝惚けた頭で魔法を操って、部屋中を漂っている霧を部屋の四隅に集めて、外の景色が見えるようにする。
「…怜。」
神凪 怜(かんなぎ れい)。お節介焼き。
「起こしてしまってすまない…。」
「…仕事?」
「…ああ。」
「…行こ。」
私の仕事。
それは魔物を消すこと。
魔物を構成している『霧』を消滅させられるのは私の魔法だけだから、私には定期的にクエストが与えられている。
主にタイコンデロガ級の魔物や、偶にある局地的な魔物の異常発生、そして特級危険区域の魔物。
私の討伐対象はこんな感じ。
最初のコメントを投稿しよう!