第14話 シンデレラの魔女

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「それに、シンデレラだと手に届かない気がするから、灰かぶり姫くらいでちょうどいい」 そう続けると、何を思ったのか、姫良は正面にまわりこんできた。 紘斗は足を止める。 「貴刀は……重荷になってる?」 「重荷じゃないと云いきったら嘘になる。けど、そういうことを云ったんじゃなくて、素のおれを受け入れてほしいし、姫良にも着飾ることなくそうあってほしいってことだ」 姫良のくちびるがくっきりと弧を描く。 「すごく大事なことを云われた気分」 紘斗も笑みを浮かべたが、それには応えなかった。 「明日、大学、行かないって云ってたな?」 「うん」 それで? というかわりに姫良は首をかしげた。
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