第1章

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都会から少し外れたところにある町の定食屋。 安くてうまい!がモットーで昔ながらの雰囲気と夫婦の人柄が、学生からお年寄りにまで幅広く愛されている。 特に学生には優しく、学生割引がある。 子供がおいしそう食べる姿が夫婦共々大好きなんだとか。 厨房は旦那さんが、表は可愛い看板娘の大学生(アルバイト)と、おばちゃんがやっている。 旦那は無口でほぼ店の表に出てこない。 人と話すのが苦手らしい。 でもお客さんのことを第一に考えている。 常連さんになれば好みによって味を変えてくれたり、メニューない料理を出してくれることも…… おばちゃんは「いらっしゃい」と少し大きすぎるくらいの声で迎えてくれる。 底抜けに明るく、声も大きい。 体も旦那より大きかったり……(旦那は細身) そして聖徳太子もびっくりするほどの耳の良さらしい。 ちょっと漏らした一言も耳に入ってるとか、ないとか。 けど口が固いので滅多なことがない限り、お客さんの情報は喋らないので町の人からは信頼されている。 お店が暇なときは相談に乗るようだが、しっかりした答えが返ってくるかは運次第。 というかまともな答えが返ってこないと思っていた方がいい。 でもなんだかお母さんみたいな存在なのでみんなついつい相談してしまう。
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