お(隣)付き合い。

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次の日、私は午前の講義を全てサボった。 「ひどい顔」   ふらつきながら洗面所の前に立った私は、鏡に映った目元の腫れた自分に呟いた。 「センパイ」   優しかったセンパイ。   面白かったセンパイ。   かっこよかったセンパイ。   私に見せてくれる全部が大好きだった。 「あき、ひ、と、セン、パイ」    もう、センパイは私の近くに居てくれない。   センパイの隣に、私はいちゃいけないんだ。    私は肩を抱いて、その場にくずおれた。   なんで、センパイの好きな人が私じゃないのかな。   もし、もしも叶うなら過去に戻って、まだ誰も好きになってない先輩にこの想いを伝えたい。   いっぱいいっぱい、あなたのことが大好きですって伝えて、先輩にも私の事をとってもとっても好きになってもらいたい。   そんなこと、絶対にかないっこないのに。   けど、そんな妄想でもしないと、切なさで張り裂けそうな胸の痛みに、耐えられそうになかった。
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