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笹垣 愛里(ささがき あいり)。
それが現在18歳の私の名前。
今年の四月からとあるアパートの一室を借りて一人暮らしをしているが、それはどうにか滑り止めで受かった私立のN大に通うべく、である。
彼氏は未だなし。
けど、好きな人ならいる。
同じサークルの三年生、明人(あきひと)センパイ。
当時、右も左も分からなかった入学したての私に、気さくに声をかけてくれたセンパイ。
色んなサークルの(血で血を洗うような)勧誘から守ってくれて。
学校の中を隅々まで案内してくれて。
学食でお勧めランチまで奢ってくれて。
まるで最初から私に狙いを定めていたんじゃないかと錯覚するような、そんな手際の良さだった。
ほんと、明人センパイには感謝してる。
それは、もう私の語彙力じゃ言い表せないくらい。
そしてその伝えたかった感謝が、伝えられない恋心に変わるまでに、時間は掛からなかった。
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