132人が本棚に入れています
本棚に追加
目は既に開いておらず、
もうすぐ死が訪れようとしていた。
何が起きたんだっけ‥‥‥?
あぁ‥‥そうか、
オレは裏切られたのか‥‥‥。
悔しいな‥‥真実を暴いてやったのに‥‥‥。
もし‥‥生まれ変わるなら
平和な世界であってほしい‥‥、、、
‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥。
‥‥‥。
━━━━━━━80年後━━━━━━━━
『オルヴェガ島』
━終わりの始まりから2日経過━
━12:25━
?『‥‥‥‥‥。』
?『‥‥全ては順調と見ていいのか?
彼が何やら計画変更を行ったせいで
細かい部分まで修正出来なかったらしいが』
全てが終わりへと向かう計画には予め変更があった。
そしてその変更は黙ったままの男にあるということ。
暗い部屋では天井の照明によって
チェスボードだけが照らされているが、
既に中央の白と黒のキングには
ポーン4つが一歩近付いていた。
娯楽やゲームとしてやっているとは思えない。
それはチェスというよりボードという舞台の上に
駒を置いているだけだった。
?『多少の支障なら問題ない筈だ。』
?『‥‥外の空気を吸ってくる。』
ガチャッと扉の音とともに外へと向かう1人の男。
暗闇に残された2人の男は
それからはひたすら黙ったまま
チェスボードを眺めている。
何のためにそんな事をしているのかは分からないが
━━━━━━何かを待っている。
それだけは確かだった。
?『‥‥‥奴は何処にいる‥‥?
恐らく一緒にいる筈だ‥‥━━━━
━━━━茜も‥‥‥!!』
外の風を受ける彼が
口にした名前は山伏達にとって
長き因縁に繋がることとなる。
?『‥山伏め‥‥!!』
━━━━━━━太平洋━━━━━━━━
『アメリカ軍』
大統領「もうすぐか‥‥‥!!」
海軍総長『目視のみですから
時間が掛かりましたな‥‥!!
まさか急に電波が無効になってしまうとは‥‥
まったく何が起こっているのやら‥‥』
鋼鉄の戦艦の中では
大統領と選ばれし海兵達が
連なっていた。
最早電波が使えなくなれば
核ミサイルは撃てない。
発射コードを伝達することが
出来ないためである。
だからこそ大統領は
原子爆弾を積んだ軍艦と共に出撃した。
しかし、奴らの計画にはアメリカも意外な程低い
立ち位置として従う形となっていた。
アメリカの目的とは一体‥‥!?
最初のコメントを投稿しよう!