Chapter-1-End-declaration-

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小山田『‥‥くそっ! コイツら死人とは動きが全然違ぇ、、、!! そもそも此方の攻撃を避けるなんて‥‥!!』 小山田と佐野の2人の 銃撃により数発は命中するものの 何人かには避けられてしまう。 バンッッ!! 佳奈『やっ!!』 一発放った佳奈の弾丸は空気を引き裂いて 飛んで行ったが当たらなかった。 反動と共に銃口が跳ね上がり 狙いが反れたようだ。 ?『グバァッ!』 そして数人は佐野と小山田に撃たれて 倒れて行くもののやはり避けられてしまう。 それは決して銃の性能が 悪かったり故障している訳ではない。 佐野達の銃の扱いが下手なのだ。 軍人のように訓練を 積んだわけでもない彼らでは "銃"そのものを理解出来ていない。 ゾードと杉村の入れ知恵で 曖昧な銃の知識はあるものの 的に向かって撃つという経験が不足していた。 佐野『くっ弾切れだっ!! えっと‥‥どうやってリロードすんだっ‥‥!?』 小山田『オレも多分弾切れるっ! 少しずつ撃って足止めしとくから 早く弾を入れ換えてくれっ!!』 佐野が弾切れを起こしたのを見て 小山田は威嚇射撃の如く残りの弾を 節約しながら撃つが、 ?『‥‥へへへへッ!!』 その時点で2人共もう少しで弾が切れることを 察知したヤツらは一斉に攻めて来た。 小山田『や、やべっ!! 全員で一斉に掛かって来たぞ!! 佐野ッ!?』 あまりの恐怖心から小山田の射撃の手も 止まってしまう。 佐野『え、えっとこれかっ!? 銃なんてどれも同じモンだと 思ってたのによっ!?』 漸く空になった弾倉を交換する方法が分かって 直ぐ様次の弾倉を装填しようと左ポケットに 手を入れる佐野。 小山田『ま、まだかッ!? そこまで来てるぞっ!!』 佐野『ちょ、ちょっと待て! 今やってるっ!!』 パァァァァンンンッッ!! とても大きな聞き覚えのある銃声が響き渡った。 そして佐野達に襲い掛かろうとしていた 前列のガスマスクの者達が 数人撃ち抜かれてしまった。 杉村『頼むからこれ以上オレに 撃たせるなよ‥‥!? もう此方も弾が無いんだ‥‥!!』 杉村の狙撃によって時間を稼ぎ 何とか佐野は弾を装填して 小山田にも弾倉の交換の仕方を教えた。  
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