3 潜入

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勢い止まらぬバスタードの猛撃 タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ 何度も穴が開けられ、ついに耐久度を失った幹を銃弾が貫通 その陰に隠れる奴隷の肉体を捕らえた。 次々口から血を流し倒れ込んでいく町民達 中間からへし折られた数々の木が倒木していき 木の陰に隠れ、しゃがみ込む黒フードの頭上を貫通した銃弾が通過した 激しい戦場と化す森で木から木へと逃げる奴隷も途中で捕まり、蜂の巣にされる… 多数いた奴隷達は1人残らず皆殺しにされ… その場に残すは御見内と2人の黒フードのみとなった。 タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ 無尽蔵を思わせる底無しな吐弾 フル連射は尚も続けられる ぶっ倒れた大木のわずかな陰で反撃の機を狙う御見内がバスタードへチラリと目を向けた。 今や頭部まで覆われ、完全無欠化する人形に弱点など見当たらない この口径弾ではあの鎧みたいな物に…弾を通さない… 何か…奴を倒す他の方法はないのか…? 無い… 暴走による暴力吹き捲(まく)る殺戮の弾雨 弾丸を周囲に撒き散らすバスタードに為すすべ無いゼビウスとデヴリボーイも木の陰でじっとそれを凌いでいた。 ゼビウス「おい あいつ何発持ってんだよ?」 デヴリボーイ「腰に相当デカいマガジンボックスがついてる…ウン万発か…」 ゼビウス「じゃあ奴は弾倉の交換も無しかよ…これじゃあ隙もありゃしねえぞ 何も出来ねぇ~」 デヴリボーイ「まぁ 待て スピットがすぐに来る…」 タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ また1つ木が倒れ また1つ周囲の自然が壊された タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ 今やターゲットのロックなど関係無い円軌道で全周に渡って無差別銃撃を行うバスタード 完全に故障し、殺戮マシーンと化していた。 そのバスタードが背を向けた時 再び木の陰からマカロフを向けながら御見内が顔を覗かせた。 だが… このままただじゃあ 終われない… ならば倒せないにしろ何か手はないか…? その時だ あった……あれだ… 御見内はある物に着目した。
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