3 潜入

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すると 今度はゼビウスの方が御見内に銃口を向け パンパァン パン パァン 発砲した。 だが御見内はいち早く察知し、側方の木陰へと飛び込みそれを回避する。 ゼビウス「チィ 反応いい奴だな…」 転がり込んだ御見内はすぐに木の壁から身を出し、人形へ又も銃撃を行った。 パァン パァン パンパンパァン その銃撃はその後数分間にも及び… ただじっと受け続ける人形 これだけ銃撃を受けたにも関わらず、ボディーには細かな傷がつく程度 どうした…? 攻撃物を失って戦意喪失したか… 矛は無くしても 奴に一切のダメージは無い これで終わりだとは到底思えない… 絶対何かを仕掛けて来る筈だ… 何もせずただじっとしているバスタードに逆に不安を募らせる御見内 不気味に仁王立つバスタードに御見内の他ゼビウス、デヴリボーイも警戒した。 そして3人が同タイミングで弾切れを起こし、マガジンを交換した時だ いままで沈黙を守っていたバスタードが動き出した。 ガタッ 腰部に装着されていた大型のマガジンボックスが外れ、腕部に装着された軽機関銃が外された。 何だ…? 3人は無言で直視しながら警戒を強めた。 ガシャ ガシャ ガシャ 3つのマガジンが同時に装填され、3つの視線がバスタードに向けられた 。 双方の位置から横向きになるバスタード 急激にただならぬプレッシャーと緊迫感が張り詰めた。 それから軽機関銃を捨て、武装解除したバスタードがゆっくりと黒フード達に振り向くや、蹌蹌踉踉(そうそうろうろう)に動き始めた。 ゼビウス「お…おいあいつ…」 デヴリボーイ「こっち来んじゃねぇ」 ゆらつきゆっくりした歩調で迫って来るバスタードにゼビウスとデヴリボーイが銃口を向けるや バスタードがいきなり走り出した。
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