プロローグ  pandemic

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まるで地獄絵図だった。 首が切れる音。 生首が落ちて地面を転がる音。 頭を無くした体が血を噴きながら倒れる音。 響くのはそんな音ばかり。 淡々と周りが血の池に変わっていく。 空までもが紅く染まって見える。 ここは300年前の地球。 とある病の流行により、人類は絶滅の危機に瀕していた。 混乱が続く中、医療チームは治療法を模索し研究を続ける。 犠牲者は増える一方 治療法は・・・見つからなかった 最終的に、二人の研究者がすべてを収めた。 何故か彼らはその方法を明かそうとしなかったが、 彼らによって地球が救われたのは紛れもない事実。 人は感謝と尊敬をこめて彼らをこう呼んだ、 「赤と青の救世主」
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