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梨羅に褒められてからというもの、俺はサッカーに対する意欲がどんどん湧いてきて、小学校からは地元・東浦和の少年サッカーチームである尾間木SSSに所属した。
兄ちゃんはというと、あれからめっきりサッカーをしなくなってしまった。
プロサッカー選手になる夢もあきらめてしまったらしい。
それどころか、兄ちゃんは俺にプロサッカー選手になれる、と勧めるようになった。
そして、梨羅も・・・。
「竜介お兄ちゃんなら、きっと立派なプロサッカー選手になれるよ!」
「本当?」
「本当だよ。私ね、竜介お兄ちゃんがプロになったら、養ってもらって2人で住むのが夢なんだ」
「え!?2人で・・・?」
思いがけない梨羅の一言に驚きを隠せない。
「うん!2人で!あたし、ずっとずーっと竜介お兄ちゃんのそばにいたいもん!」
そう言って俺に抱きつく梨羅。
ああ、もう・・・嬉しすぎる!
俺は強く梨羅を抱きしめる。
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