第1章想い出

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梨羅に褒められてからというもの、俺はサッカーに対する意欲がどんどん湧いてきて、小学校からは地元・東浦和の少年サッカーチームである尾間木SSSに所属した。 兄ちゃんはというと、あれからめっきりサッカーをしなくなってしまった。 プロサッカー選手になる夢もあきらめてしまったらしい。 それどころか、兄ちゃんは俺にプロサッカー選手になれる、と勧めるようになった。 そして、梨羅も・・・。 「竜介お兄ちゃんなら、きっと立派なプロサッカー選手になれるよ!」 「本当?」 「本当だよ。私ね、竜介お兄ちゃんがプロになったら、養ってもらって2人で住むのが夢なんだ」 「え!?2人で・・・?」 思いがけない梨羅の一言に驚きを隠せない。 「うん!2人で!あたし、ずっとずーっと竜介お兄ちゃんのそばにいたいもん!」 そう言って俺に抱きつく梨羅。 ああ、もう・・・嬉しすぎる! 俺は強く梨羅を抱きしめる。
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