隣人の笑顔

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「なんだよ、冷たいこと言わないで、一緒に見ようぜ」 それほど広くはないベランダだけど、寄り添って見れば二人でも見れる。 だけれども、男と男で? 好みは人それぞれだけど、良からぬ妄想をしてしまう。 「おいおい、そんなとこ触るなよー」 怪しい言葉が聞こえて、持っていたビールを落としそうになってしまった。 これは、見ては…聞いてはいけない状況だ。気付かれないようにそっと戻ろう。 「あ、そういえばさ、隣の人、帰ってきたんじゃないか?挨拶に行く?」 「ああ、行ってくるかな」 「俺も行く!」 え?隣? って、ここに?挨拶? しかも、二人で来るの? どんな顔をして、挨拶したらいいの? 隣の窓を閉める音が聞こえ、私も急いで部屋の中に戻った。
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