第三章

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 紅葉の季節になったこの日、この店に、二人の来客がやってきた。この二人は親子で、ちっちゃい方の男の子は、まだ五歳になるかならないか位の大きさだった。 「お久しぶりです、マスター」  お母さんらしき女性は、マスターにそう声をかけた。マスターは何も言わず、料理の準備に大慌て。というのも、この日の客は、いつもの倍以上の人数で、人手が足りないくらい、大忙しだったのだ。
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