第三章

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 彼女は、マスターの元妻の裕恵さん。今日は週に一度の面会日だったから、息子を連れてこちらに来たという。 「パパ」  息子の栄太が、マスターに声をかけた。マスターは、何も言わず、黙って食事を作っている。その様子に、裕恵さんは、一言言った。 「変わってないのね」
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