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ダンゴムシは再び俺へと狙いを定めて追ってくる。
距離を取りつつも、相手の攻撃が終わった直後の瞬間的な硬直を利用し、再び接近して大剣を叩き付けるがやはりぷにゅンッと弾かれてしまう。
ヤマト『なんだ!?こいつら!』
攻撃が通じないのか!?
……さっきは攻撃が効いたってのに、何だって急に無敵モードになりやがったんだ?
幸いにも動きは遅いため、俺の素早さでも複数が相手でも上手く動けば攻撃を受けることは無い。
しかし、どうにかして倒せなければやがては追い詰められてしまうぞ…………!
ジンジャー『レオ!ヤマト!』
その時、ちびっこがこちらに向けてメッセージを飛ばしてきた。
それと共に、ちびっこがこちらに向かってくる。見るとちびっこの周りにはダンゴムシは一匹もいない。
ちびっこはそのままダンゴムシを背後から思いきり真上へと蹴り上げる。
ダンゴムシは一瞬ぷにゅンッと揺れる。やはりダメージは通っていないようだ。だが、ちびっこは構わずに再び蹴り上げる。
再びダンゴムシがぷにゅンッと揺れるが、今度は先程と違い、わずかに上に上がる。まるで揺れた振動で持ち上がるように。
ダンゴムシがちびっこに反応して振り向くも、ちびっこは即座に反対側へと回り込み再び蹴り上げる。
蹴り上げる度に揺れは大きくなり…………
ジンジャー『…………ここ!』
一層揺れが大きくなったその時、ちびっこは蹴りと共に、手にした短剣でダンゴムシを下から切り上げる。
するとダンゴムシは身体の揺れに耐えきれず、『ひっくり返った』
直後、ちびっこはダンゴムシの腹を短剣で思いきり突き刺すと、ダンゴムシの頭上に表示されていた体力ゲージが一気に減少してそのまま消え去った。
体力ゲージの消失と共にダンゴムシは力尽き、光の粒子となって消える。
ジンジャー『このでっかいダンゴムシ、“開いてる”と表面は全く攻撃が効かないんだけど』
ジンジャー『下からタイミングを合わせればひっくり返るから』
そして再び別のダンゴムシを同じようにひっくり返す。
ジンジャー『後はお腹を攻撃!』
ダンゴムシは再び光の粒子となって消える。
…………そういう事か!!
表面が閉じていると攻撃が通って、開いていると攻撃が通じないのか!
…………意味わかんねえよ運営( ; ゜Д゜)
……普通逆だろ。
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