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…………そういえば、ヤマトの奴がさっきからずいぶんとおとなしいな?
レオ『ヤマト?どうかしたか?』
何やらヤマトはその場に立ったまま動かない。何やら一点を見つめたまま、その場に立ち尽くしているようだった。
気になってヤマトの視線を追ってみると…………その先にいるのはアウラであった。
レオ『ひょっとして、お前の知り合いか?』
何となく気になって聞いてみるが、ヤマトは動かない。
レオ『『おい?ヤマト?』』
ダイレクトメッセージを送ってみても、反応がない。
…………一体、ヤマトに何があったんだ?
アウラ『…………おや?』
ちょうどその時アウラがこちらに歩いてきた。
アウラ『どうかなさいましたか?』
……どうやらヤマトが立ち尽くした状態のまま一切動かないのを見て、流石に気になったようだ。
ジンジャー『……さっきからどうしたの?ヤマト』
いつの間にかそばまで来ていたジンジャーが聞いてくる。
まぁ、俺も人の事などは言えないが、目立った登場の仕方しておいて全く動かなければ、別の意味で目立つだろうな。
……等と考えていると、アウラがすぐそばに来ていた。
アウラ『お連れの方、どうかなさったのでしょうか?』
うわ……近くで見ると更に美人さんだ(〃ω〃)
…………じゃなくて、せっかくなので挨拶しておこう。
レオ『ああ、いえ。たまに(?)あるので気にしないであげてください』
それよりも、と、ジンジャーへと視線を移す。
レオ『さっき、知り合いが何やらトラブルがあったようで』
その言葉にジンジャーは『ハッ』とした感じで、アウラに対して頭を下げた。
ジンジャー『先程は、ありがとうございました!』
アウラ『いえ、お気になさらないでください』
アウラ『私としても、礼儀の無い方々は見ていて気分の良いものではありませんので』
そして柔らかく微笑む。
……何というか、女神様。うん。この人女神様に決定だね。
ジンジャーを見てみると、何やら頬が赤い…………気がする。
彼女の笑みは女性をも魅了するのか!
アウラ『ところで』
アウラはヤマトの前まで歩み寄ってきた。
アウラ『彼は先程から、どうかなさったのでしょうか?』
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