ファーストコンタクト

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ーーーーー アウラ『それでは私はこれで』 と、人混みの中へと消えて行ったアウラを俺は黙って見送る事しか出来なかった。 ジンジャーは憧れの視線を向け、ヤマトはその隣で『まさかあの伝説に会えるなんて!』と感動していた。 ちょっとしたアクシデント?こそあったものの、俺たちはようやく合流し、テーブルで話し合っていた。 ジンジャー『まさか、そんなすごい人だったなんて(〃ω〃)』 レオ『いるところにはいるんだなぁ(´д`)』 確かにオンラインゲームなら当然自分よりも上位のプレイヤーに遭遇することもあるけれど………… レオ『ありゃあ、上位ってレベルじゃないな』 ところで、何故ヤマトは彼女の事を知っていたねだろう? ジンジャー『でもさ?どうしてヤマトはそんなすごい人のこと知ってたの?』 お!いいタイミングだぞジンジャー! ジンジャーの問いにヤマトは ヤマト『ん?ああ、そういや言ってなかったな』 と、上を向き………… ヤマト『アウラさんってさ』 ヤマト『俺と同じで、ファーストプレイヤーのひとりなんだよ』 …………!? レオ『ファーストプレイヤーって!』 ヤマト『ああ。このフリーダムが配信開始したばかりの頃にプレイしてた人達の事だな』 と、思い出すように教えてくれた。 数年前。 まだこのフリーダムが配信開始したばかりの、本当に初期の頃。 その頃は当然の事ながらシークレットモンスターはまだ知られておらず、その為にフリーダムの完成度も初期のファミコンにも劣る程でしかなかった。 通常のオンラインゲームが運営からのアップデート……つまり運営からの指示で進化するのに対してフリーダムはシークレットモンスターを討伐することで進化する。それは言ってみればシークレットモンスターが討伐されない限り進化しない事を意味する。
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