オンラインゲームの走り方

ジャングルはいつも

…………ふう。(*￣◇)=3

中々に速いけどな、今の俺には止まって見えるね。

と、言うか無敵だわな。

今の俺にはメイドさんとの結婚式が待っているのだから！あんなよくわからん敵モンスター等では俺は止められんぞ？

大剣を肩にかつぎ上げ、ふたりの様子を確認すると、レオが少しばかり苦戦しているようだ。

出現するとほぼ同時に吹っ飛ばしてしまったから球体にしか見えなかったが…………

…………ありゃあダンゴムシだわな。なんか周りにもワラワラいるな。

さっきは気が付かなかったけど、どうやらふたりのいる場所は奴等の巣の近くだったらしい。

ちびっこは持ち前の素早さでヒラヒラと飛んで回って踊って吹っ飛ばしてるけど、レオはどうにも押されてるな。

そういやレオのやつ、『最近、どうにもパワー不足だなぁ』とか悩んでたっけな。

そういや、俺もさっきは吹っ飛ばしただけで、倒した訳じゃあ無いっけな。

…………たぶん、今ごろはその辺うろついてるだろうな。

…………と！助太刀しないと！

即座にレオの元へと一気に駆け出す。

ダンゴムシの群れに近付いたことで俺にと対象が移り、一部のダンゴムシがレオの周りから離れ俺へと向かってくる。

だが、動きは先程よりは遅い。どうやら速いのは出現した直後の球体の時だけか！

だが、それなら数が多くても対応しやすいってな！

正面から向かってくるダンゴムシに向けて、大剣を降り下ろす。

ヤマト『メイド ！イズ！！エンジェル！！！』

大剣は勢いよくダンゴムシの叩き付けられ…………！

…………ぷにゅンッ

…………なんか、弾かれました。

ヤマト『……あ？』(；・ω・)

再び降り下ろす。

ぷにゅンッ……ぷにゅンッ…………ぷにゅンッ…………ぷにゅンッぷにゅンッぷにゅンッぷにゅン

…………剣が刺さりません。

…………て！何こいつら！？柔らか！？ゴム？いや、スポンジ！？兎に角、攻撃が全く通らん！？

ヤマト『……て！ヤバ！？』

急な事態に一瞬停止した瞬間に、ダンゴムシがその口に生えた牙でかじりつこうとする。

寸前で後ろに飛んで距離をとる。