第1章

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クッ、だから嫌なんだっ 体育だけは苦手なんだよっ! フラフラ立ち上がると一列に整列した執事達の中から赤羽が寄ってくる 「はぁ、はぁ、な、なに?」 中々息切れが治らない 「うわ‥‥えっろっっ てか貴臣遅すぎ ほんと、付いてんの?」 貴臣の股間に目線を下げる赤羽 「つ、ついてるわっっっ!!!」 顔を赤くし、怒る貴臣 赤羽は珍しくピクッと反応すると 辺りを見回し溜息を吐いた どうしたんだ? あ、皆んな揃って、トイレ? 仲いいんだな‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥友達、か、 しょぼんと目を伏せる貴臣 「あーーー、 よし、体育終わったし着替えんぞ!」 クッ、 なんだよ!あーーーって! 濁しやがってっ 言いたい事有るなら言えっ!バカッ! ギロリと睨むが効果がないのか 赤羽の表情は乱れない 「そんなに睨むなよ 眉間にシワ付く ほら、手繋いでやるから」 機嫌直せよ、な? と言ってくる 「ぼ、ぼくはもう子どもじゃない!!!」 プイッ 手なんか繋ぐもんかっ 「さっきは子どもだ、って言ってたの、誰だっけ?えぇ?」 ニヤニヤしながら顔近付けやがって これ以上近付いたら殴る!
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