第1章

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そして一旦離れると顔を向き合わせる 「身長伸ばすには俺のアレ飲んどけ 筋肉付けるには夜の運動会! そうすりゃ貴臣、デッカく、早くなれんぞっ!」 ニヤリ、満面の笑みで貴臣を見つめる ぽかーん 一瞬何を言われたのか わからなかった、が 「ほ、ほんと? 僕、大きく、なれる? 大人になれる?早くなれる?」 《でかい》と《早い》に反応した 貴臣は戸惑いと期待の眼差しで 赤羽を見上げる 一方‥‥ (((((た、環くんっ!違うよっっ!赤羽は君をっ自身のピーでピーしてピーするつもりだっっっ!!! 早く逃げて!!!!))))) 近くにいたクラスメイト数名が心の悲鳴を上げる しかし、そんな事を2人は知るはずもない 「俺と夜の運動会たくさんすれば‥‥‥‥ 早くなるんじゃね?(主にお前の下が)」 「わ、わかった 僕がんばる‥‥‥(‥‥下?)」 (((((ちょっと!!!!! 頑張っちゃダメなやつだよ!?!?))))) クラスメイトの心配とは裏腹に 貴臣坊ちゃんは真剣に悩んでいた 運動会‥‥‥運動苦手だけど大丈夫かな? でも、 努力しないとデカくなれないみたいだし‥‥ 難しい顔をしながら考え込む貴臣を見て、ニンマリ笑う赤羽 「家に帰ってから練習なっ!」 うん!と元気よく返事をする貴臣 それはクラスメイト一同を団結させるまでに至った ((ヤバいっ!!!)) ((((環くんの貞◯と◯貞があぁ!!!)))) (おい、皆んなに知らせて環くん助けるぞっっ!) お互いが無言で頷く それから走り去るクラスメイト 再び鼻歌を歌いながら歩き出した赤羽とそれに続く貴臣‥‥‥
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