第1章

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後日 学内では、貴臣が執事達に騙され夜な夜な慰み物にされているという話題で溢れていた そんな貴臣を助けるべく、クラスメイトは一致団結 教師に詰め寄った 彼らにとって貴臣は、クラスのアイドル的存在 白い肌に艶のある灰色の髪 輝く翡翠の目に華奢な身体 話掛けられはしないが、 ちゃんと、クラスメイトには好かれていた 慌てた校長は貴臣父に連絡し貴臣宅へ家庭訪問 貴臣父は‥‥ 「貴臣が?あの子は聡い子だ それに何かあれば私を頼ってくる 何もないなら‥ それでも幸せなんだろう‥‥」 貴臣は‥‥ 「ハッ! 僕がハウスメイド如きに騙される!? あり得ないっ! そもそも、僕を慰み物にしようなどと奴らが考え(‥‥はするが)‥‥ コホン!実行する訳がないっ!」 奴ら変態共はお互いがお互いを牽制し合ってるからな!問題ないっ! 問題なのは奴らの頭だっっ!!! 校長は疑い深かったが‥‥ 赤羽ら変態を見た瞬間、態度をコロッと変えた 「い、いやぁ、デマでよかった!本当によかった!!」 震える校長 僕もあの光景にはゾッとした うちの変態一同が揃いに揃って殺しにかかる様な目をしていたのだから‥‥ 校長は出された紅茶にも手を付けず、帰って行ったのだった
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