第1章

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猫と貴臣ーーー これはとある休日の出来事 「あれ?貴臣くん、どうしたんです?」 植木に座り込む貴臣 「っっっ!っあ、あぁ、青木かっ ななな何でもないっ!」 サッと立ち上がり温室庭園がある方へ走って行く 青木はそれを見て不思議そうに首を傾げた 「‥‥あれ?これって‥‥‥ 待てって事///!? いつまでも待ちます!!!ハァハァハァ///」 貴臣はあるモノを抱え走っていた為に 額に汗を滲ませ息切れて‥‥ 温室内の小屋の中で一休みしていた 誰も見ていない事を確認すると、服の中から白い塊を取り出し抱きしめる 「はぁ、はぁ‥‥ん、よし、誰にも見つかってない‥‥‥。 あいつら奇人だから何しでかすか分かったもんじゃない」 はぁ、とため息を吐いた後 ニッコリ笑い床へ寝転び 白い塊を腹に乗せる 「ニャァ」 それは白い毛並みに金の目を持つ猫であった 「お前、可愛いな 一緒に昼寝するか?」 猫はにゃあ、と一鳴きすると貴臣の服の隙間から中へ入り込む 「うっぷっ、、あはは!くすぐったいって!」 肌を 時に舐め、時に擦り付き 貴臣はくすぐったいが我慢する 「くっっ、、ぷっふっっ、、」 可愛らしい生き物には弱いのであった しばらく経ち‥‥ 猫はようやく落ち着いたらしい 自分の腹を見下ろし、一言 「まるで妊婦‥‥」 服の中に収まった猫はそこで寝る事にしたようだ しょうがないなあ、 と猫を服の上から一撫で そのまま小屋の天井を見上げる 奴らに見つかりませんように そう願いながらゆっくり目を閉じた
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