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猫と貴臣ーーー
これはとある休日の出来事
「あれ?貴臣くん、どうしたんです?」
植木に座り込む貴臣
「っっっ!っあ、あぁ、青木かっ
ななな何でもないっ!」
サッと立ち上がり温室庭園がある方へ走って行く
青木はそれを見て不思議そうに首を傾げた
「‥‥あれ?これって‥‥‥
待てって事///!?
いつまでも待ちます!!!ハァハァハァ///」
貴臣はあるモノを抱え走っていた為に
額に汗を滲ませ息切れて‥‥
温室内の小屋の中で一休みしていた
誰も見ていない事を確認すると、服の中から白い塊を取り出し抱きしめる
「はぁ、はぁ‥‥ん、よし、誰にも見つかってない‥‥‥。
あいつら奇人だから何しでかすか分かったもんじゃない」
はぁ、とため息を吐いた後
ニッコリ笑い床へ寝転び
白い塊を腹に乗せる
「ニャァ」
それは白い毛並みに金の目を持つ猫であった
「お前、可愛いな
一緒に昼寝するか?」
猫はにゃあ、と一鳴きすると貴臣の服の隙間から中へ入り込む
「うっぷっ、、あはは!くすぐったいって!」
肌を
時に舐め、時に擦り付き
貴臣はくすぐったいが我慢する
「くっっ、、ぷっふっっ、、」
可愛らしい生き物には弱いのであった
しばらく経ち‥‥
猫はようやく落ち着いたらしい
自分の腹を見下ろし、一言
「まるで妊婦‥‥」
服の中に収まった猫はそこで寝る事にしたようだ
しょうがないなあ、
と猫を服の上から一撫で
そのまま小屋の天井を見上げる
奴らに見つかりませんように
そう願いながらゆっくり目を閉じた
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