第1章

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誘拐犯と貴臣ーーーーーーーーーー 「はぁ、やっと、おわった‥‥」 貴臣は目の前に積まれた課題の山を呆然と見つめる 「ふぅ‥‥‥」 青木と赤羽がお父さまに呼び出され、 本家に向かったまでは良かったが‥‥‥‥(嬉しいことに3日帰ってこない!) 奴らがこんなにも課題を出して行くなんて 思いもしなかった 僕の執事は、執事兼家庭教師 うちの家庭教師はお前らだけじゃないんだぞ! 「はぁ‥‥‥」 貴臣は頭を抱え、気怠そうにため息を吐いた 課題で済ませずに、 3日分の勉強を他の執事に任せるとかしろよ‥‥ 不運な事に この3日間、僕の家庭教師をするのは 青木と赤羽 奴らが出す課題は 量が多い多すぎる‥‥‥ チラリと 時計を見れば午前3時 「こんなもんか‥‥」 そう呟くと大きく欠伸をし、 フラフラしながらベットへ潜り込んだ 課題は済ませた‥‥ 屋敷内の変態密度も減ったし 稽古が終われば‥‥ 自由! そんな事を思いながら 枕を抱き締め、スヤスヤと眠りに落ちた
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