あくまでもかいそう

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≪回想≫ ある日、いつものように学校から帰宅しそのまま晩飯まで一眠り… 『・・・・は!?』 していたが突然敷布団の感触がおかしいことに気付き目を開ける。 『ど、どういうことだ… ここどこだよ!?』 周りを見ると、ここは普段漫画であふれている俺の部屋ではなく、一面真っ白で何もない場所であった。 『間違いなく布団に入るまでは俺の部屋だったよな・・・?』 頭が混乱してパニックになる。 これが噂の神隠しなのか? 『災害時は助けが来るまで動かないように・・・ってこれ災害なのか?』 それは山で遭難したときの対処法(しかも合っているか不明)であり、現状この状況下で正しいのか悩んでしまう。 『助けを求めて歩き回るほうがいいのか…? ああ、もうなんでこんな目に・・・ん? 誰かいるのか?』 動くべきか留まるべきか考えていると、突然俺の背後から気配がした。 さっき遠くまで見渡したはずだと若干不安になる。 しかしそれより助けが来たのかという期待の方が強かったので振り向くと… 『な・・・!? 変なコスプレしたおっさん!?』 『誰が変なコスプレだ!?』 白い衣に身を包み背中から複数枚の羽を生やしたおっさんにツッコまれる。 おっさんは認めるんだな…。 『そんなことより…なあおっさん! ここどこなんだよ!! 俺なんでこんなところにいるんだ!!』 おっさんの肩を掴みそう叫ぶ。 するとおっさんは俺をじっと見つめて・・・ 『お主は…いや、君は死んだんだよ晴君』
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