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『は? 死んだ? てかなんで俺の名前…『よく…話を聞いてくれ晴君』…なんだよ』
混乱した頭であっても、不審者に食いぎみに言われると若干イラッとする。
俺が死んだって何だよ。
意味わからねえ…と言いたいところだが、この状況下で事情を知っているくさいおっさんを敵に回すのはまずいか。
『・・・わかった 聞いてやるから話してくれ』
おっさんは俺が了承すると、少し間を置いて話し始める。
『簡単に言おう 君は…殺されたんだ』
『は?殺された…? 誰にだ? ははっうちの母親か?』
簡単に言われ過ぎて状況がさっぱりわからん。
というか俺本当に死んだの? 全く信じてないけど。
おっさんは俺の言葉に首を横に振り、どこからともなく一枚の写真を取り出す。
それを俺に押し付けてきたので、とりあえず見てみる……え?
『うわあああああああああああ!?』
思わず写真を落としてしまうが、今はそれどころではない。
おっさんの表情も見る余裕がない。だってそこに写っていたのは………俺の…死体だった…からだ…。
あかいあかいあかいあかいあかいあかいち
とびちったおれのからだ
あかいのはおれのからだ?
ああああああああああああああかいあかいあかいあかいあかいおれのからだ
『………ん?』
『起きたか…晴君 すまないな…』
気がつくと、また真っ白なところで眠っていた。
どうやら気を失っていたようだ。
…すまないどころじゃねえよクソッ。
いや、こいつに当たっても仕方ないんだけどさ。
あの写真に写っていたのは簡単に言えばバラバラ死体だ。
…なんで急に冷静になれたのかは知らないがまあいい。
俺の死体は動物に襲われてもああはならないんじゃないかというくらいひどいものだった。
まぁ詳しくはR18だから言えないけどさ。
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