第1章

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一頻り笑った後、いきなりパパが言い出した。 「そうだ今日はね、プレゼントを持ってきたんだよ。」 プレゼントをもらうような心当たりは無いけど。 「プレゼント?何かあったっけ?」 「パパったらね、スノラが会いたいなんて言ってくれたのが嬉しくて、舞い上がっちゃって。凄かったのよ?」 ママがにこにこしながら答えてくれた。 「この間ね、ショッピングセンターで見付けて、スノラにあげたら喜ぶかななんて話してたんだ。お昼に仕事を切り上げて、買いに走ったんだよ。」 そんなことを言いながら、パパはドアの方に向かって声をかけた。 「エディ!持ってきてくれないか?」 その途端、ノックされたドア。 「失礼致します。社長、こちらでよろしいですか?」 そして、現れたのは。 「おっきい!」 首にリボンを巻いた、大きなクマが歩いてきた!じゃなかった。クマのぬいぐるみが大き過ぎて持ってる人が隠れていたんだ。
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