第1章

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私の背は高く無い。150cmを少し超える位しかない。プレゼントのクマさんは、私の身長よりも大きくて。嬉しくて思わず抱きしめた。 「スノラ、エディが困っているよ?一旦放してやってくれないか?」 パパの言葉に私はクマさんを抱きしめたまま、首を横に振る。でも、次の言葉は予想外だった。 「パパ、スノラがエディを抱きしめているのが悔しいな。」 「すみません、お嬢様が離れて下さらないと私の手が…。」 パパの声と共に聴こえる困ったような男の人の声。 声のする方を覗いてみると、背の高い男の人が。手を辿って見ると、クマさんと私のお腹でサンドイッチに! 「ご、ごめんなさい!」 慌ててクマさんから離れる私。 「いえ。」 その人は柔らかく微笑んだ。
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