第1章

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午前中は何事も無く終わった。そりゃそうよね。お母さんだって、来るのはいつも午後からだもの。 お昼ご飯にサンドイッチをリクエストして、中庭に出て来た。身体は弱いけど、心臓以外は特に問題無いから栄養士さんも看護師さんも、少しくらいのリクエストには応えてくれる。 同じ時間に休憩する看護師さんと一緒にランチを食べる。女同士、恋話で盛り上がるけれど、昨日の彼のことは内緒。たぶん、入り口のガードマンに聞けば彼の名前くらいはわかるんだろうけど、名前を知っても会えるとは限らない。 もっと可愛く答えればよかったな。
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