第1章

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お母さんが来たのは夕方になってからだった。 「スノラ!お父さん連れて来たわよー!」 すっごく元気な声が部屋に響いた。お母さんはドアを開けっ放しにして抱きついてきた。 私は呆れて、お母さんに言った。 「ドアをちゃんと閉めようよー。」 でも、そのドアを閉め、静かに入って来たのはお父さんだった。 「久しぶりだね、スノラ。」 久しぶりに見たお父さんは少しだけ疲れているようで。でもやっぱりかっこいいお父さん。 「お父さん、久しぶり。」 何だか照れくさいね。
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