第1章

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 ふーんと正矢は適当に返す。 杉田「連休中はないが、今日はあるからな・・・ちゃんと来るんだぞ?」 正矢「はいはい・・・」  正矢はすでに連休の過ごし方で頭がいっぱいだ。北村がいない分、休みに出歩く機会がない。  帰りにでも、何か新作のゲームでも買いにいくか・・・正矢は大きく伸びをした。  放課後になり、静かになっている校舎で正矢は応接室の扉を開く。大型連休前に部活?をするような部はここぐらいなモノだ。 正矢「来たぞ」  部屋の中には、眼鏡を掛けた杉田がパソコンを操作しながら、チョコプレッツェルをかじっている。 杉田「ん。遅かったな」  杉田は「パッキー」の箱を差し出す。正矢は5本ほど取ると口に挟む。 正矢「捕まってたんだよ」  正矢は部屋のなかを見渡す。今井と角田がいない。 正矢「二人は?」 杉田「助さん格さんなら、家の手伝いで先に帰ったよ」  正矢は眉を寄せる。 正矢「俺も帰っていいか?」 杉田「いいぞ」  あっさりと了承を得て、正矢は少し踏み外す。 正矢「じゃあ、何で呼んだんだ?」 杉田「一応、念のためだ」 正矢「そうかい」  正矢は取り敢えず席に座る。少し話して帰ることにした。 正矢「何やってんだ?」
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